「ごめん、侑未。ご飯食べようか」
「お、解けた?」
「んー、1問わからなかったけど。まあ解けた」
「そっか。よし、ご飯食べよう」
ごそごそと鞄を漁っている柚亜と話しながら、すでに出してあるお弁当箱を広げた。
「早いな。そしてここの人口密度高いな」
柚亜が周りを見渡して嫌そうな顔をした。
「あれ、想もいるじゃん。どうしたの」
「柚亜の顔が見たくて」
少し笑顔だった柚亜が、キラッと決めたやっすんをみて真顔に変わった。
「…用事は」
「今日一緒に帰ってください」
「了解」
「なんか…奇妙なカップルだよな」
2人の会話を聞いて思わず呟いてしまった。

