「あっつー…」
燐奈と2人で過ごすようになって約1ヶ月。
もう7月かあ…。
パタパタと下敷きで顔に風を送りながら、つまらない授業を聞き流す。
あと10分…。
さっきまで寝てたからもう寝れないし。
開いていた教科書をパラパラをみる。
…このプリントって今配られたやつだよな。
やってみるかあ。
暇になったので、配られていたプリントを解くことに。
「では、そろそろ時間なので今日はここまでにします。次の授業の時に答え合わせをするので忘れないように」
ギリギリ全部解けたところで授業が終わった。
「柚亜ー、お腹すいたー。ごーはーんー」
「うるさい。ちょっと待って。あともうちょっとで解けるから」
プリントとにらめっこしてる柚亜に怒られ、静かに待っていると廊下の方が少しざわざわしだした。
なーんか、嫌な予感。
「早瀬!俺を相棒にする気になったか⁉︎」
「うわ…出た」
波崎賢汰。
賢いって名前に入ってるくせにバカ。
この前喧嘩した茶髪のチャラチャラした奴が柚亜達が言ってた波崎って奴だった。
あれ以来うるさい位に相棒にしろって言ってくる。
いい迷惑。
「これ以上バカはいらねぇ」
「おい、これ以上ってなんだ」
「おう陸斗。お前だけで充分ってことだ」
「俺は黒星より強い!し、賢い!」
…2人してうるさい。