「…紫苑くん。ちょっと燐奈連れてこの先の公園で遊んでてくれないかな?」



まだあの軍団には気付かれてない。

みんなから早く離れないと…。



「いいけど…どうした?」


「ちょっと忘れ物。多分保育ルームに落としただけだからすぐ戻ってくる」


「俺も行こうか?」


「大丈夫!少しの間、燐奈のことよろしくお願いします!」





紫苑くんの声は聞こえないフリをして逆方向に走った。