「じゃあ、帰ろうか」
「そうだね。渚さん、ありがとうございました」
「はーい。最近この辺物騒みたいだから気をつけてねー」
「…はあい」
それ多分黒桜だなー…。
とりあえず私は大人しく帰ろう。
そう心に決めて保育ルームを出た。
のはいいんだけど。
数メートル先に見えるあの軍団、黒桜の制服着てますよね。
見間違いじゃないですよね。
誰か見間違いだと言ってください。
「侑未ちゃん?どうかした?」
「ん⁉︎いや⁉︎何にもない!」
さすがにあの軍団に喧嘩売られそうとか言えない…。
でも、私と一緒にいるところを見られると皆に危険が及ぶかもしれない。

