不良ですけどなにか。




「侑未ー!おはよー」


「おはよ」




教室に入れば柚亜が笑顔で迎えてくれた。




「うん。いつも通りで安心した」


「ありがとね、心配してくれて」



カバンを机の横にかけてから、それぞれ自分の席に座って話をする。



「ううん。何かちょっとでも困ったこととかあればすぐに言ってね。出来る限り力になるから」


「ありがとう」




本当にいい友達を持ったなあ…。




「あ、今日さカラオケ行かない?」


「あー、ごめん。しばらく放課後遊びに行けないわ」


「何かあったの?」



心配そうな顔で私を見てくれる柚亜に笑顔で答えた。



「燐奈のお迎え。楽しみ」


「なるほどね。いいなー、燐奈ちゃんと遊べるんだもんなー」



柚亜は何回か燐奈と遊んでくれていて、すごく可愛がってくれている。



「柚亜も遊ぶ?今日一緒に迎えに行く?」「行く」


「即答かよ」




すごい即答で答えたかと思えば、もうニヤニヤした可愛い顔が台無しな表情をしていた。