「おま…波崎知らねぇとか…!」


「侑未…嘘でしょ」


「いや、本当に誰」




何をそんなに驚いてんのかわかんないんだけど。




「…ご飯食べながら話そうか」


「うん、お腹すいた」






流れで陸斗も一緒にご飯を食べることに。



机をくっつけて3人でお弁当を食べ始めた。






「いい?侑未。波崎ってゆーのは、関西弁のバカのこと」


「…うん?」


「想はこの辺で知る人ぞ知る有名な情報屋でしょ?だから、波崎が組まないかってずっと言い寄ってるの」


「ふぅーん…」





このメロンパンおいしいな。





「聞いてる?」


「え、うん?」


「狙われてるの、侑未と黒星だからね⁈」


「…え⁈」




私と陸斗が狙われてるの⁈




「本当に知らなかったんだね…」


「想は知り合いが狙われてるのに協力するアホがいるかってずっと断ってるらしいけど」


「波崎もしつこいよねー。最近ずっと昼ご飯奢ってるじゃん」


「…波崎って人、強いの?」


「…侑未よりかは弱いと思うよ」


「俺といい勝負なんじゃねぇか?」





陸斗といい勝負、か。

なかなか強いな。





「ま。気をつけるわ」

「そうしろ」

「黒星もだよ」






そんなことで、波崎って人についての話は終わり、他愛のない話をし始めた。