「ふあぁ…」




眠い…。

昨日の晩遅くまで遊んでるんじゃなかったな。






踵を踏んだ上靴をパッタパッタと鳴らしながら自然と道が開いて行く廊下を歩く。





「早瀬侑未だな?」





突然できた壁に顔をあげた。



厳つい顔してるなあ…。

3年生かな。




「…そうっすけど」


「ちょっと来い」


「……ちょっとだけっすからね」








朝から喧嘩とかマジ勘弁なんですけど。

別に学校のトップとかいらないし。

でも負けるのは嫌だから勝っちゃうんだよねぇ。






厳つい先輩の後ろをついていくと、いつの間にか校舎の裏に着いていた。