「おー、侑未。おはよう」


「おはよう」





むく…と起き上がった私の相棒。

ふわふわの黒髪と左耳にあるピアスが太陽の光でキラキラしてて眩しい。

いつも通り前髪はポンパドールで可愛い系の顔を最大限にいかしてきやがる。


この無駄にイケメンなのも腹立つ。





「みっちゃんが授業出ないこと怒ってたよ」


「今日のは侑未に気絶させられてたからな。仕方ない」


「いやー、朝から喧嘩売られてね。苛立ってたんだわ。ごめん」


「ま。いいけどな」







笑ってくれた陸斗の隣に座り、青い空を見上げた。







「陸斗は無駄に優しいから、ダメなんだよ」


「ん?なんか言ったか?」


「別にー。これから喧嘩売られたら陸斗に押し付けるからよろしく」


「は⁈」






同じように空を見ていた陸斗が勢いよく、こっちを見たのがわかったけどスルー。






「さすがにお母さんに怒られてさー。それ以上喧嘩するなら燐奈と遊ばせないって言われて…。あんな可愛いのと遊べないなんて嫌じゃん?」



「おぉ…そんなん押し付けられたら俺も逃げるわ」