「それでは、今日はここまでにします」
授業が終わって、先生が出て行ったのを確認してから席を立った。
「お昼までサボるね」
「え⁈」
「お昼休みには戻ってくるから!」
柚亜に捕まると授業出なくちゃいけなくなるから、逃げるが勝ち!
柚亜の返事もろくに聞かないで教室を飛び出した。
サボり場といえば…
「やっぱり屋上だよねー」
階段を駆け上がり、少し重い扉を開けた。
「きもちいいなー!」
ちょっと暑いけど。
まあ、まだ夏終わってないもんなー。
「…ん?なんで陸斗がいんの」
「んあ?」
フェンスに近づいていくと、ちょうど影になっている所で寝転がっている馬鹿をみつけた。

