「えー、この文型は…」
窓側の席はぽかぽかしてて眠たくなるな。
話は全然面白くないし。
「早瀬さん。眠そうですね?体調は大丈夫ですか?」
イラッとする話し方してんじゃねーよ。
『お気遣いありがとうございます。大丈夫ですよ。それより先生、1番左の上から3行目。間違えてます。正しくは…』
このまま英語でずっと話しといてやろうか。
『…で、訳も変えた方がいいと思うんですが。どうでしょうか、先生?』
結構な間英語で話し続けると、先生の顔がどんどん青くなって、最後はぽけーっとして面白かったから、今日はこの辺にしといてやろう。
「そ…そうね。気をつけるわ」
焦って黒板の文字を直し、次へと進んでいった。
どうせ私より馬鹿なんだから、黙っとけばいいのにね。
先生なんてつっかかってくるか、ビクビクしながら話しかけてくるか。
まともな先生っていねーのかよ。
みっちゃんみたいな。
いや、あれをまともって言ったらダメか。

