「わかったか?」


「わかった…けどむかつく」


「はいはい。お前の好きなジュース奢ってやるから、機嫌なおせ」


「りんごジュース」


「はいはい。他の奴に言うなよ?」


「もちろん」






なんだかんだで優しいよな、このメガネ。

それに話しやすい。

先生で話せるのみっちゃんと校長くらいだし。


みんなビビって顔色うかがってきてさ。


イライラするんだよ。





「眉間に皺寄ってんぞ」




あら。
いけない、いけない。


眉間を伸ばしながらみっちゃんを見た。





「みっちゃん、ジュースは?」


「昼までに買ってやるよ。それより、相棒はどうした?」


「陸斗?あー…朝殴ってから見てない」




そういや、隣空いてたな。

まだ沈んでるのかな?




「アイツこそ馬鹿なんだから授業出せよ」


「みっちゃんが脅せばちゃんと出ると思うよ」


「…脅しとくか」





目が怖い。




「みっちゃんって絶対元ヤンだよね」


「俺はクソ真面目な学生でしたー。お前みたいな不良とは違いますー」


「…でも絶対みっちゃんの学生時代より私のが賢い」


「うるせぇ」