私のクラスは数学Ⅰと数学Aで担当してくれる先生が違う。
「みっちゃんの数学はイヤだ…‼︎」
「ん?誰の数学がイヤだって?」
んー、後ろからすっごく怖いオーラが感じられるんだけど。
気のせいかな?
恐る恐る振り返ってみる。
「……みっちゃん」
やっぱり、黒ーいオーラを身にまとったみっちゃんがいた。
今日も黒髪のクセに不良みたいなせんせーだわ。
無駄にイケメンなのが腹立つ。
メガネ男子ってやつ?
一部の女の子から素晴らしい支持を得てる。
「お前は無駄に賢いからな。この授業中はこのプリントやっとけ」
パサッと2枚のプリントが机の上に置かれた。
「…みっちゃん。数学ⅡBって書いてるように見えるのは私だけ?」
「安心しろ。俺にもそう見える」
「あ、よかったー…じゃないよ‼︎」
「なんだよ。文句あんのか?」
「私はまだ高1‼︎数学ⅡBとか習ってない!」
うるせーみたいな顔すんな!

