「みたいですね…私、1回見ただけでわかりました…」



「それで不安になってるっていうわけか。」



「…………」



「両想いになったばっかなのにね〜いきなり、試練来ちゃったね〜」



「そうなんです…」



え？今、なんて言った？



「ま、松田先生…今なんと…」



「想い通じ合ったんでしょ？紘人と。」



「な、なんで松田先生がそんなこと知ってるんですか？！」



「由愛ちゃん、声大きいよ。」



「あ…すみません…」



「紘人から聞いたんだよ。」



「そうだったんですか…」



「由愛ちゃん。心配する必要ないよ。紘人は由愛ちゃんに、ぞっこんだから。」



「な、なんでそんなことわかるんですか…」



「紘人見てればわかるさ。どれだけ由愛ちゃんのことが好きか。」



「私にはいつもの工藤先生にしか見えませんけど。」



「由愛ちゃんの知らない所で紘人は、由愛ちゃんのこと見てるよ。ほら、今も。」



そう言いながら松田先生が指差してる方を見ると…



「……！！」



工藤先生がすごい形相でこっちを見てた。



見てたというより、睨んでた…



怖くて思わず松田先生の方に向き直した私。



「な、なんか怒ってませんか…？工藤先生…」



「あ〜かもね〜」