「ほら、やっぱり足引っ張りそうな子じゃないですか？」



「まあ…確かに…」



さっき、転けてたし…



「この先が思いやられますね…」



「まあまあ、がんばってくださいよ。」



「他人事だと思っていませんか？宮本先生。」



「まっさかぁ〜そんなことありませんよ、中村先生。」



怒っている中村先生に対して笑顔で交わす私。



「宮本先生。」



私を呼んだのは中村先生ではなく…



「どうかしましたか？工藤先生。」



「ちょっといいですか？」



なんだろうと思いながら近づいてみると…



「あんまり他のやつと楽しく話すんじゃねぇよ？由愛」



と耳元で言われた。



「く、工藤先生…！」



思わず大声で叫んでしまう私。



「工藤先生…？」



すると、原田先生が反応した。



「も、もしかしてあの工藤先生？！」



あのって…？



「あのってなんだ？」



「ほら！私の友達が髪触ってたら…」



原田先生は、詳しいことを話しはじめた。



「全然わかんねぇ…そんな昔のこと覚えてない」



「え〜もう〜相変わらずですね、工藤先生。」



思い出した…この子、工藤先生のこと好きな子だ…



私が学生の頃、友達と中学に遊びに行ってたら、工藤先生だけに対して態度が違ったの覚えてる…



結婚してとか言ってたし…