工藤先生と想いが通じ合ってから3日、美雨さんとも元通り、話せるようになった。



でも、学校にバレたら工藤先生といられなくなっちゃうから学校ではお互いいつも通りの態度なんだけどね〜



なんて悲しく思っていると、中村先生に話しかけられた。



「宮本先生、知ってましたか?」



「なにをですか?」



「今日から数学の奥田先生が産休に入るから代わりの先生が来るんですよ。」



そう言えば、そうだった…



確か、2人目だよね



「そうなんですか…」



「一緒に仕事したくないですね。」



「なんでですか?」



「だって、足引っ張る子らしいですよ。噂では。」



「噂ですよ?実はしっかりしてたりして。」



「どうですかね〜しかも、ここの卒業生らしいですよ。」



「私と同じなんですか?!タメですかね。」



「いいえ。1つ下って言ってたと思います。」



1つ下か…



な〜んか嫌な予感…



「不安ですね。とても。」



「まあ、そんなこと言わずにがんばってくださいよ。あ、来たんじゃないんですか?」



ガラガラーー



「はぁはぁ…」



全力疾走して来たのね…



「初めましてっ!奥田先生の代わりに来た、原田真子(はらだ まこ)です!よろしくお願いします!」



この子か〜



ん…?



この子、どこかで…



「わ〜!よく見たら知ってる先生がいっぱい!!」



そう言ってお世話になった先生たちに挨拶していく原田先生。