私には、大切な親友がいるの。



名前は、宮本由愛。



すっごくかわいくて、明るくて、とてもいい子なんだけど…



「まさか、10年も好きだったなんて思ってもいなかった…」



「私は、わかってたわよ?」



「え、なんで?!」



「工藤先生の態度でわかった。」



「え?!私の話で?!」



「ううん。由愛の話では、確信が持てなかったけど、結婚式の時、由愛と話してるのを見て確信した。」



「え、すっごーい」



「すごいって目を見たらわかるわよ。工藤先生、由愛と話す時だけとても優しい目するもの。」



「そうなの?全然気づかなかった…」



…この通り、由愛は鈍感…



それも、かなりの…



この子は自分がかわいいってこともわかってない無自覚でもあるのよね…



「きっと、工藤先生も苦労するわ…」



「なんか言った?」



「いいえ。なんでもないわよ。」



口に出しちゃってたみたいね。



そう言えば、この前買い物言った時も由愛の鈍感ぶりは半端じゃなかった



私が由愛に似合うと思って選んだ服を着せたら、想像以上に似合ってて言葉を失ってたら、着替え直そうとしてた



想像以上に似合っててびっくりしたって言ったのに、似合わないと言った由愛。