Sweet Love

「とにかくダメ。」



「そんなこと言われましても…」



「必要以上に近づくなよ。」



「わかりました…」



必要以上にって言われても朔弥がなぁ〜



家にまで来るやつだからな〜



家に来てるの見られたらどうなるのやら…



考えるだけでも恐ろしい…



なんて思っていると前から視線を感じた。



「な、なんですか…?」



なんかついてるかな…



「由愛ってさ…」



「なんですか?」



「泣いた後、涙袋がもっと大きくなるんだな。」



「そうなんですか?全然気づきませんでした…」



そんな泣いた後の自分の顔なんて見ないし…



「うん。かわいい。」



「へ?」



今なんて…



「かわいいって言ったの」



かかか…かわいい?!



意味わかんないし…!



かわいいとか言われ慣れてないからそんないきなり言われると…



「顔真っ赤。」



になるに決まってるじゃん…!



「あ、当たり前ですっ…!」



恥ずかしくて、視線をそらしていると…



「由愛?こっち向いて」



「無理です…」



こんな顔で見れるわけないじゃない…!



私がずっと視線をそらしていると、そっと頬に工藤先生の手が触れた。



思わず、顔を上げた私は工藤先生と視線がぶつかる。