楽しかったな〜



そうもの思いにふけていると



「由愛?」



「朔弥?!なんでここにいるの?」



「いや、俺はそこのコンビニの帰り。由愛こそどっかいってたの?」



「え?あ、うん。綾と買い物。」



「友達?」



「うん。高校の。」



「そうなんだ。かわいい。」



「でしょ?!この服ね、綾が選んでくれたの!」



「服がじゃなくて服着てる由愛が。」



「え?朔弥、熱でもあるの?」



「なわけないだろ。本当にそう思ったから言っただけだよ。」



「わ、私、今日は疲れたから帰るね!じゃあ、またね!」



「待って、由愛!」



そう言って朔弥は気まずくて帰ろうとした私の腕を掴んで止めた。



「なに?どうしたの?」



「俺…さ…由愛のこと…」



私と朔弥に緊張が走る。



「由愛のこと…」



「その手。離せ。」



「え?」



その言葉を言ったのは私でも朔弥でもなく…



「いつまで掴んでんだよ。」



「く、工藤先生?!」



私の目の前に突然現れた工藤先生だった。



「な、なななな「なんであなたがここにいるんですか?」」



「鈍感で危ない誰かさんに変な虫が取りつかないように常に見守ってるからかな?」



「彼氏ヅラしないでもらえませんか?」



「ははっ。悪いけど、こいつは俺のものなんだよ。今も昔も。」