「今日は、あんまり仕事ないから7時前には来れると思うけど…なんで?」



「今日、ちょっと遅くなるかもしれないです」



「わかった。また連絡して」



「はい」



「ていうかさ…お前いつまで"工藤先生"呼ばわりなの?」



「へ?」



「いい加減、下の名前で呼べよ」



「む、無理ですよっ…!」



「なんで?」



「だって、昔から工藤先生って呼んでましたし…いきなり下の名前でなんて無理です!!」



「拒否権なんてないに決まってるだろ?」



「またそれ…」



「早く呼べよ」



「無理です…」



「呼ばないと今日帰ってから襲うからな」



「おそっ…?!」



「しかも、朝までコースな」



「なっ…!」



「さぁ、どうする?」



そんなの下の名前で呼ぶしかないじゃない…!



「早く呼ばないと着いちゃうぞ〜」



そう言われ、前を見てみるとすぐ近くまで来ていた



これは呼ぶしかないのか…



「ひ……ろと先生…」



「先生いらない」



「ひ…ろと」



「なに?聞こえない」



「なっ…!」



絶対聞こえてるでしょ!!



「あ〜もう着いちゃう」



「紘人!!!!!」



私が思いっきりそう呼ぶと紘人は、ふっと笑って



「よくできました」



と言ってキスをした



顔を真っ赤にして出勤したその日は松田先生に散々いじられましたーーーーーー