あの子も帰るの…?



まあ、いいや…先行こう…



そう思って自転車に乗った瞬間ーーーー



クラッ



え…?



めまいがして私は自転車に乗れなかった



これは、引いて帰るしかないのか…



「宮本」



私が引いて帰ろうとした時、工藤先生が話しかけて来た



「なに…?」



「お前、体調悪いのか?」



「なんで…?」



「明らかに体調悪そうだから」



「まあ、ちょっと風邪ひいて…」



「保健室で休んでいったら?」



「大丈夫…すぐだし…」



「でも、さっきからフラフラしてるけど」



「うーん…頭が痛い…」



私がそう言うと工藤先生は、おでこに手を当てた



「は?すごい熱じゃん」



「う〜」



「なんでこんなになるまで我慢してたの?」



「朝はそこまでだったから…」



「これは、ひどいぞ…」



「頭…痛い…」



「保健室行くぞ」



「別に行かなくていいよ…」



「ダメ。倒れたら困る」



そう言って工藤先生は、私の手を握って保健室まで連れて行った



保健室に着いて、工藤先生はベッドに寝かせると冷えピタをおでこに貼った



「じゃあ、俺は行くから気分良くなったら気をつけて帰れよ?」