山本先生が来てから4日がたった



あの日から工藤先生はすごく機嫌が良い



あの松田先生にからかわれても笑って対応してた



松田先生は工藤先生の変わりようにびっくりしてて、普段のふざけた松田先生とは思えないくらい固まっていた



それがちょっとおもしろかったけど、工藤先生の機嫌が直ってよかった



言葉で伝えるって大切なんだね



と思いながら仕事を片付ける



「よし、一部だけど終わった〜」



「由愛ちゃん、お疲れ〜」



「あ、松田先生、お疲れ様です」



「ちょっと席借りてもいい?」



「いいですけど…どうして私の席に?」



「紘人と話したくてさ〜」



「あ、そうなんですか。どうぞ。私、裏門にいるのでゆっくり話してください」



「ありがとね〜」



私が席から離れると早速松田先生は、工藤先生と話していた



なにか真面目な話なのかな…?



なんて思いながら裏門にある自動販売機に行く



どれにしようかな〜



やっぱりココアかな〜



ココアに決めた私はボタンを押す



ふと"あの時"のことを思い出した



そういえば…ここって…



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あれは私が高校3年生冬の時だった



朝から寒気がひどく、咳やくしゃみが止まらなかった私はなんとか学校に行き、授業を最後まで受けて帰っていた