「なるほどね〜」



「え?なにがなるほどなの?」



「工藤先生、お前のこと好きなんだな。相当」



「は?!」



「だって、あれ嫉妬だろ?」



「そ、そうなの…?」



「は?気づいてなかったの?」



「だ、だってわからないんだもん…たまに不機嫌になるし…」



「それってどういう時?」



「え?う〜んと…松田先生が話しかけてる時とか?」



「…それだよ」



「は?」



「由愛が他の男と話してるから工藤先生は怒ってるの」



「…………」



「もしかしたら、俺がお前の頭触ってたの見られてたかも知れねーな〜」



「なんだって?!」



「だって、職員室の窓から裏門丸見えだし」



「最悪…」



「つい癖でやっちゃうんだよな〜」



「どうするのよ…」



「え?なに?お前も好きなの?」



「うん…」



というより、付き合ってる…なんて言えないよね〜



「うわ…まじかよ…それは一刻も早く誤解を解くしかなさそうだな〜」



「だよね…」



「まあ、俺はお前のこと好きじゃないからって言えばいいことだよ」



「信じてくれるか心配だけどね」



「とりあえず、言ってみろ」



「はいは〜い。じゃあ、すぐ帰るね〜」



職員室まで戻り、私はすぐに家に帰った