「う〜ん…今年で33かな?」



「歳取りましたね」



「うるさい」



バシッ



「いたっ…すぐ叩くのも変わってないですね…」



「そうやって言いながらうれしそうなのはどこのどいつだ?」



と言いながら笑う山本先生



「な…なってません!」



と言って私は歩き出した



だけど、山本先生は意地悪言うけど最後は必ず…



「ははっごめんごめん」



ポンポン



って甘やかすんだ



それも昔から変わってない



そういうことされるのに慣れてない私はーー



「顔真っ赤」



ーーになるに決まってるよね



「もう帰るから!」



顔を赤くしながら歩いていると、向こう側から工藤先生が歩いてきた



もう帰り…?



早いな〜



「工藤せ…」



今から帰りですか?と聞こうとした私は異様なオーラに黙ってしまった



な、なんか怖いんですけど…



「もう帰るんですか…?」



「そうだけど」



な、なんか怒ってない?



「お、お疲れ様です…」



「…お前も早く帰れよ」



と言って後ろにいる山本先生を睨んで帰って行った



どうしたんだろう…



「工藤先生っていつもあんな感じなの?」



「いや…いつもは笑顔なんですけどね…なんででしょう…?」