「会議はじめま〜す」



「ほら、はじまるぞ」



「大丈夫ですっ…泣き止みましたから…」



そう言いながら工藤先生を見ると



「っ…そんな顔するなバカ」



「へ?」



「なんでもない…行くぞ」



今、顔が赤かったような…?






「それでは〜会議をはじめます。まず、りな先生の代わりに来てくれる先生を紹介したいと思います」



「え?もう来てるんですか?」



「そうよ〜入ってもいいですよ〜」



ガラガラーー



「え…?なんで…」



入ってきた人物に私は目を見開いた



「こんにちは。今日からお世話になる、山本翔太(やまもと しょうた)です。担当教科は英語です」



「山本先生は、3年6組の担任をやってもらいます〜そして、明日は緊急集会を開くので生徒に伝えてください〜以上で〜す。解散〜」



「なんで山本先生がここに…」



「宮本先生?どうかしましたか?」



「あ…いえ…なんでもないです」



「宮本…?」



中村先生の言葉に反応したのは、私ではなく山本先生



「お前、宮本?」



「はい」



「宮本由愛…?」



「そうです。久しぶりですね、山本先生」



「お前、本当に教師になったの?」



「そうですよ、音楽の」



「音楽になったのかよ?」



「なにか文句でも?」



「いや、別に…」