「ん?あぁ、お前優か!ケガ大丈夫なのか?」



まさか、ケガしたのが俺の去年のクラスの生徒だったとは…



「大丈夫です」



「そうか。お大事に」



「ありがとうございます」



そう言って、優は帰っていった



俺が、目の前にある部屋に入ると



「モテる男が鈍感とは…」



とふざけたことを言っていた



いや、それお前もだろ



「人のこと言えないんじゃない?」



俺がそう言うと驚いてこっちを見た由愛



今気づいたのかよ…



しかも、話全部聞いてたことさえも気づいてなかったみたいだし…



「じゃ、じゃあ私が…」



「うん?」



「いや…なんでもないです…」



それでもなにか聞きたそうな顔をしてたから意地悪で



「そういえば、お前空手で全国いってるんだな」



っと言った



「そうなんですよ〜今6連覇中で…」



俺が言ったことを理解したのかいきなり止まった由愛



いちいち反応遅いんだよ…



「えーーーーーっ?!」



うるせぇ



全部聞いてたって言ったのにトンチンカンなこと聞いてきた由愛



バカなのか?



それにしても…



コツコツ…



「習ってるとはいってもねぇ…」



と言いながら由愛の腕を掴むと顔をしかめた