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口がすべったとは言え、由愛がそう言ったことがうれしくて思わずにやけた



目の前にいる由愛は、"やばい"という顔してる



「ふ〜ん…」



「あ…いや…今のは失言でして…」



「帰ったらなんでもしてくれるのか〜楽しみだな〜」



俺がうれしそうにそう言うとさらに青ざめる由愛



おもしろ…



その後、由愛を散々いじめて俺は先に学校へ行った


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「紘人〜」



職員室に着いた途端、うるさいやつに話しかけられた



「なんだよ」



「今日から修学旅行だね〜」



こいつは子供か…



「お前、まさか遊ぼうと思ってないだろうな?」



「まさか〜」



嘘だな…



こんなやつが担任でよく荒れないよな…



「それより由愛ちゃんは〜?」



こいつは俺と由愛が同棲してることも知ってる



原田の件の後、何回も聞いてきたから全部話した



どうせ隠しても無駄だし



「置いてきた」



「なんで?なんで?」



「うるせぇ。それ以上聞くな」



なんで言わなきゃいけないんだよ



「じゃあ、由愛ちゃんに聞こ〜」



「聞かなくていい。ていうか、その"由愛ちゃん"っていう呼び方なんとかならないの?」