「私もうどうしたらいいのかわからない…」



「工藤先生を信じてあげないとダメよ。」



「だけど…あんなの見たら無理だよ〜」



私は今、綾と一緒にいつもの喫茶店に来ている。



工藤先生とラブラブだったのに今は距離を置いてるの…



私が避けてるだけなんだけど…



なんでこうなったのかと言いますと…



さかのぼること1時間前ーーーーー



私は普通に仕事をしていた。



「あれ…?」



「どうかしたんですか?」



「楽譜がなくて…コピーしなきゃいけないのに…」



「明日とかに使う楽譜ですか?」



「そうなんです。」



「どこかに忘れて来たんじゃないんですか?」



どこに忘れてきたんだろ…



「音楽室とかは?」



そういえば、今日授業あったな…



「音楽室にあるかもしれません…ありがとうございます、中村先生」



私は急いで音楽室に向かった。



この時、ゆっくり向かえばあんな光景見なかったかもしれなかったーーー



「あった…」



歌って終わったからピアノの所に置きっぱなしだったんだ…



しかも、ピアノ開いたままだし…



気をつけないと。



楽譜を持って音楽室を出た私は、なぜだかわからないけど窓の外を見た。



その時、私は信じられない光景を見てしまった。