確かに声枯れててしかも、かすれていたが。



幽霊扱いはないだろ。



もう1度電話しようとしたらインターホンが鳴った。



幽霊扱いしやがったやつか?



ドアを開けると、由愛がまずいという顔して立っていた。



「ゴホッ…誰が幽霊だよ…」



見るからに体調が悪いとわかった由愛は、驚いていた。



「どうしたんですか?!」



「ちょっと…な…ゴホッ」



「とりあえず、中に入りますよっ!」



そう言って、由愛は俺を寝室に連れて行った。



熱はあるかと聞かれてはかってないって言ったらおでことおでこをくっつけて熱はかった由愛。



こいつ…



他の男にやってねーだろーな…



こんなん、確実に襲われるだろ。



しかも、無意識だから余計に怖い。



ていうか、近いし…



体温計の場所を知らない由愛に引き出しから出させてはかった。



38.9…



思ったより高かったな…



由愛に体温計を見せると驚いた顔をしていた。



「なんでこんなになるまで言わなかったんですか?!」



「軽い風邪だと思ってたから。」



まさか、熱が出るとは思わなかったんだよな…



俺がそう言うと甘く見るなと言う由愛。



倒れたやつよりはましだろ…