タオルで冷やすだけじゃダメだったか…



すると、辛かったのか由愛が少し寝たいと言った。



由愛が寝てる間、俺は薬を買いに行き、おかゆを作った。



それを寝室まで運んでいると由愛がやめてと叫んでいた。



俺は急いで部屋に入っておぼんを置くと由愛のそばまで言った。



「由愛!!」



名前を呼んでも起きない由愛。



それどころか、さっきよりも叫び出した。



「由愛!!」



俺は必死に名前を呼ぶけれど全く起きない。



すごい汗…



それに泣いてる…



悪い夢でも見てるのか?



「由愛!!!!」



「はぁ…はぁ…はぁ…」



やっと起きた由愛は、ひどい顔をしていた。



汗ばんだ由愛の額をタオルで拭いて、なにかあったのか俺は聞いた。



そしたら、過去に友達に裏切られたと言った。



それが夢に出てきたのか…



そんなことがあったなんて知らなかった…



きっと誰にも言えなかったんだな。



薬を飲んで再び眠りについた由愛の頭を撫でながら俺は思う。



もっと俺に頼ってほしい。



1人で抱え込むな。



俺はやっぱりこんな由愛を手放すことなんてできないと思ったーーーーーーーー