少し時間がたったころ、僕は誰にも使われていないはずの図書館へ向かった。 そこで本を読むのが好きだから。 誰もこないし、パソコンと向き合ってて目が疲れたのもある。 図書館へ入ると、先客がいたのに気付いた。 イヤホンをしているのか僕が入ってきたことに気づいていないようだ。 その先客は机に数冊何かを開いていて、そのまま伏せていた。 先客の長い綺麗な髪をみて、その先客が転校生の朝倉 琉伊だとわかった。