** 飛翔 **




「そこでだ。
仁は"飛翔"のことがあるだろうから、そっちを護れ。組のことは心配するな。

善には少し、今まで以上に組に力を貸してもらう」


「「はい」」

兄貴と俺の返事が重なった。






「3人とも無理はしないこと。それだけは約束してちょうだい。」


佐野(さの)薫(かおる)
お袋の真剣な瞳。






「薫は表の世界を頼む。」

「もちろん」




ここで佐野家の決意が再び固められた。