** 飛翔 **






「鳥井、怖くても
鳥井自身が前に進まなきゃ、みんな心配する」



琉伊が俺の拳を
両手で包んでくれてるんや。


俺は涙が出るのをぐっと堪えて、
琉伊の目を見た。決意しなあかんな。






「…ほんまの臆病者になりたくないねん」

そう言うと琉伊はうん、と首を縦にふる。



「一緒に行く」

そう言うと、店長に話に席を立つ琉伊。




琉伊が一緒に行ってくれるお陰なんか、
それとも自分が決意したからなんかはわからへんけど

少し体が軽いような気がする





大丈夫や、俺は。