** 飛翔 **








目の前が真っ白になるとはこういうことなのかも知れない






「……うそ、だろ…琉伊…奏は…」

琉伊の両肩をつかみ、懇願する。




「…何かの間違いをだよね、琉伊。

奏が、奏が…死ぬはずないっっ」



俺がそういうと困惑した表情をし、

「何でっ、何で、善くんたちが…
殺したんじゃないの…?」




「…何の話だ、琉伊」

「…奏にぃ‥‥死んだよ…」











死んだ?奏が?
そんな冗談聞きたくない。




いくら琉伊でも俺は信じない。










「アイツは…奏は…死なないって…
あのとき…ここで約束したんだ…」

「やく…そく?」



いつの間にか俺の瞳からは
生暖かいものが流れ落ち、声が震えていた。


膝に力が入らずその場に崩れ落ちた。





「…奏が…ここを去る前に…
ここでこの場所で…約束したんだ…


必ず生きて…生きてまた、ここに帰ってくるって。そう約束したんだよっ…」




アスファルトを自分の拳で叩きつける。
何度もなんども叩きつける。血が出るまで。。。




すると琉伊はポツリと言った。

「…善くんは…
どこまで知ってるの?」


不安そうにか細い声が俺の上から降り注がれる。