「すまないな、琉伊」

仁くんが眉を下げてるーちゃんに謝る。



やっぱり強制連行はダメだったのかなぁ。


「…まさかまたここに来るとは」

るーちゃんが少し覚めたような懐かしいような顔をしていたのを、ぼくは見ちゃったんだぁ。





「あ、せや。

千尋、鉄ってわかるか?」


「なにその、キラキラネーム」





あ、情報収集が得意なちーちゃんでもわからないのかなぁ


「さっき、ちょっと襲われてん」



「…え」

「…」


仁くんとちーちゃんは目を丸くした。




「幹部3人でいるところを狙うバカがいたとはね~」

と言いながらパソコンをいじるちーちゃん。



「…怪我は…ないみてぇだな」

と、ぼくらを心配してくれる仁くん。