「桐、勉強しないのか?」
ソファで雑誌を読む桐に聞いた。
「まぁ、テキトーに解けば大丈夫だろ」
ダルそうに答える。
まぁ、確かに桐は頭が悪いわけではない。
授業もほとんど行ってないが
この勉強会(?)で千尋が結羽たちに教えてることを密かに聞いてるらしい。
そう、理解力が凄い。
そして記憶力だな
「…桐、琉伊のことどう思う」
「な!なんだよ、いきなり」
明らかに動揺する桐。
珍しいというかなんというか…
「いや、琉伊と何かあったんだろ?
桐が丸くなってるのは琉伊のおかげなのか?」
「なんかっつーか…
奏さんの話しただけだよ」
"奏さん"
桐が一番に尊敬する先代だ。
しかし桐がその話をするのは
かなり珍しいことだ。
俺たちくらいしか知らねぇと思う。
傘下の幹部たちも知らないやつの方が多いしな。
「何で話そうと思った」
そう。俺はそこが気になるんだ。
確かに俺の直感で、
琉伊は俺たちを変えてくれると思ったがまさかこんな形で変えてくれるとは予想外だったからだ。

