** 飛翔 **





こっちへ…というか、玄関へ歩き出すその女の子。





ふと、目があった。



それは僕が見すぎていたから、"目があった"だけで
ただ単に自分にとって都合のいい解釈をしているのかもしれない








いつもは逆なのに。
僕は見られる側で、その後悲鳴に似た叫び声が聞こえる。

いつもはそうだけど。。。








でもその女の子は僕を見ても顔色1つ変えず、甘い匂いを残して僕の前を通りすぎた。

僕が初めて、女の子にスルーされた日だった。




その女の子は雨が降っている外へ出て、校門の先へと消えていった。








僕はただただ、固まっていた。