「仁、あいつと知り合い?」
と、気になっていたことを聞いた。
「ああ。屋上に連れていった」
「そうやで~!
琉伊はそこらへんの女とちゃうねんで!」
「大河、大丈夫なのか?」
「仁も認めた奴やし、小学生に傘貸す奴はいい奴かな~て思ってん(笑)」
「なるほどな…」
「せや、桐はどういう知り合いなん?」
バカ大河が俺に話をふってきた。
知り合いというか何というか。
あれはたまたまだったし、名前聞いてねぇしなぁ
「くそ女の集団たちが空き部屋であの女を囲ってた時あった」
俺は簡潔に短く説明した。
「あ~、あのときやな!呼び出されとってん」
知ってたのかよと心のなかでつっこんで
「んで、名前聞いたけど秘密とか言いやがったから名無しの権米」
「ふふ」
仁は、密かに笑った
「ほんまに?桐に教えへんとか変な女やでな~(笑)」