「えっとね。織原くんは狼男」

「耳もしっぽも用意するから、絶対織原くんも素敵だよ!」

「話題になるよねー!」

「そうなんだ。準備よろしくね」


織原が女子たちにキラースマイルを向けると、ほうっと桃色の吐息が零れた。


「同じクラスに超絶イケメンが2人も居るなんて、私たちツイてるよね!」

「7組で良かったー!」

「ちょっと待てよ! 椎名っちはヴァンパイア、オリハランは狼男として俺は?」


浮かれる女子たちに水を差すように各務が膨れっ面で割り込む。


「あー、各務くんはミイラ男ね」

「ミイラ男って顔面全て包帯で隠れてんじゃん!!」

「し、し、椎名先輩っっ!!」