***
「椎名ー! 今から体育?」
体育館へと向かう途中、廊下でナミが後ろから駆け寄り俺の横へと並んだ。
「相変わらずイケメン様はジャージ姿でもかっこいいね?」
「あー、眠い……」
「無気力なのも相変わらずか」
午後の体育は怠い。
眠いと呟いたなら、欠伸も招いた。
「そういえばさ、椎名」
「あ?」
「“紅月 吏那“ちゃんって1年なんだね?」
思わず、隣のナミに視線を落とす。
ナミは俺の反応を観察したかったのか、注意深く俺を見上げていた。
「桜高一モテるのに、彼女を作らない椎名から初めて出てきた女の名前だよ?
調べたくもなるじゃん」
「椎名ー! 今から体育?」
体育館へと向かう途中、廊下でナミが後ろから駆け寄り俺の横へと並んだ。
「相変わらずイケメン様はジャージ姿でもかっこいいね?」
「あー、眠い……」
「無気力なのも相変わらずか」
午後の体育は怠い。
眠いと呟いたなら、欠伸も招いた。
「そういえばさ、椎名」
「あ?」
「“紅月 吏那“ちゃんって1年なんだね?」
思わず、隣のナミに視線を落とす。
ナミは俺の反応を観察したかったのか、注意深く俺を見上げていた。
「桜高一モテるのに、彼女を作らない椎名から初めて出てきた女の名前だよ?
調べたくもなるじゃん」
