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「そこのイケメン三人組。ちょっと写真撮らせて!」
夏休み気分がすっかり抜けた9月中旬、3時間目終了後、緩い空気が流れている2年7組の教室に大声を出して現れた女──三宅(ミヤケ)ナミ。
自分に視線が集中してるのにも構わず、細い足を前に踏み、俺たち目指して近づいてきた。
「イケメンって俺? 俺?」
「あ、各務(カガミ)は除外ね。
今年の文化祭のミスター&ミスコンの主催はウチのクラスでさー。校内の美男美女をチェキで撮らせてもらってんの。
椎名(シイナ)と織原(オリハラ)くんに頼みたいんだけど」
「何で俺は除外よ。ナミゾーひっでぇな」
「そこのイケメン三人組。ちょっと写真撮らせて!」
夏休み気分がすっかり抜けた9月中旬、3時間目終了後、緩い空気が流れている2年7組の教室に大声を出して現れた女──三宅(ミヤケ)ナミ。
自分に視線が集中してるのにも構わず、細い足を前に踏み、俺たち目指して近づいてきた。
「イケメンって俺? 俺?」
「あ、各務(カガミ)は除外ね。
今年の文化祭のミスター&ミスコンの主催はウチのクラスでさー。校内の美男美女をチェキで撮らせてもらってんの。
椎名(シイナ)と織原(オリハラ)くんに頼みたいんだけど」
「何で俺は除外よ。ナミゾーひっでぇな」
