眠れる森の彼女

椎名先輩を視界に入れることだけが私の気力を繋いでくれた。


椎名先輩が居なかったら、とっくに不登校になっていたかもしれない。


だから外に落とされた教科書とノートを拾いに行って、椎名先輩が立っていた時は白昼夢かなってすぐに認識できなかった。


『これ、オマエの? っとアカツキリナ?』


椎名先輩は確かに居た。


砂を払って私に教科書とノートを差し出しながら。


どうしよう?
どうしよう?
どうしよう?


頭がパニくって、全身が言うことを聞かない。


恥ずかしくて緊張して倒れそうで椎名先輩の顔は見られなかった。