眠れる森の彼女

自分がみんなと違うってことを、普通じゃないってことを、みんなに知られたくない。


学校なんて何で行かなきゃいけないんだろう?


いつ眠くなってしまうのかわからないなら、お家に居たい。


仲良さそうに友達と話す子たちが、何の心配もしないで体育の授業を受けられる子たちが、うらやましくなるだけ。


何の意味もないよ。


ある日の帰り、お兄ちゃんがコンビニで煙草を買いたいって言ったから、車の中で待っていた。


ふ、と目に入ったのは近くの横断歩道。


車通りが少ないからか歩行者用の信号が赤でも誰も気にしないで、どんどん渡ってしまっていた。