眠れる森の彼女

「待て。猛さんの後輩にバイクをメンテに出すから午前からは無理だ」

「何時からなら大丈夫ですか?」

「15時には」

「わかりました。帰りは遅くなってもいいかお兄ちゃんたちに聞いてみます!」


余りにも吏那がさらっと宣ったからタイミングを逃したが、吏那は遅く帰るつもりなのか?


「私、お兄ちゃんにプランを聞いてみます!
椎名先輩とイルミネーションが見たいんです!」

「あぁ、頼む」


吏那のはしゃぎっぷりに俺は置いてきぼりにされている気分だ。


この勢いだと吏那を寂しがらせてたのか?


「吏那」

「え……?」

「いや、何でもねぇ」