眠れる森の彼女

熱弁した吏那が愛しすぎて、思わず不意打ちで口づけてしまった。


冷たい、キス。


外でいちゃつく男女なんてうざいだけだと思ってたのに。


「サンキュ、吏那」


俺は華奢な吏那の体を抱きしめた。


こんな小さな体に俺は支えられている。


吏那に助けられて救われているのは俺のほうかもしれない。


「椎名先輩……」


背中に手が回される。


ずっとこうして吏那と体温を分け合えていられたらいい。