眠れる森の彼女

吏那の父親には会ったことがないけど、吏那母はそういうの好きそうだよな。


サンタの存在を純粋に信じられる環境だったってことが、吏那の家族の温かさを象徴しているようだ。


「友達にも自信満々に話してたんです。
私のところにはサンタさんが来てくれるって。
でも、友達には馬鹿にされました。
吏那ちゃんはいつまでも子供みたいだって。
小学生なんで、全然子供なんですけど、みんな少しでも背伸びしたい時期だったから。
それで私、小5のクリスマスイブの夜。寝た振りをしたんです。
サンタさんが居るってことをみんなに証明しようって思って、起きてて説得するつもりだったんです」

「説得って何だよ?」