眠れる森の彼女

机に身を乗り出して、無防備な吏那に口づける。


大きな目を更に開いて吃驚していた吏那は俯いて照れ隠しのように口元を緩めた。


「毎日弁当食わせてもらってるからな。お礼も兼ねて俺がご馳走する」

「はい。楽しみにしてます」


いちいち吏那の反応が俺の心を鷲掴みにしてくる。


吏那の隣に並べる権利は俺だけに独占させてくれ。


「私、サンタさんは居るんだって小学校5年生まで思ってました」

「俺は端から居ると思ったことはねぇな」

「椎名先輩らしいですよね。お父さんとお母さんが上手だったんです。私の枕元にプレゼントを置くのが」