眠れる森の彼女

吏那の彼氏になってから、宗志さんとも、何回か顔を合わせているけど、どこか俺には刺々しい。


もちろん宗志さんは分別ある大人で理解者で味方だけど、俺は可愛い妹を盗った男としての認識があるんだろう。


やってくれんじゃねぇか。


俺に敵意を持たれるのは仕方ねぇけど、吏那を不安がらせるのはいただけない。


「……やっぱりそうなんですか?」

「ないことはないけど」


正直に答えると、わかりやすく吏那はショックを受ける。


不謹慎だけど、吏那に嫉妬されて悪い気はしない。


「心配いらねぇよ」

「でも……」

「俺が好きなのは吏那」