眠れる森の彼女

教科書が散乱した俺の机に顎を乗っけてきた各務。


悲愴が漂いすぎて、本当は触れたくない。


「生首みてぇで気味悪い。それに邪魔だ」

「マライヤに罪はないしね。八つ当たりはみっともないよ」

「せめて椎名っちとオリハランは俺を無下にするなよ!
二人はいいよな。彼女が居て……」

「別に彼女が欲しかったから、吏那と付き合ってるわけじゃねぇよ」


机とロッカーにはなさそうだと教科書を片付け始める。


ふと会話が止んでいることに気づいて、目線をあげると各務も織原も目をひん剥いて俺を見ていた。


「何だよ?」

「いや。椎名っちってすごいなーと思って」

「は?」