眠れる森の彼女

吏那の部屋は2階だった。


木で出来た“RINA“のプレートが白い扉に飾られている。


宗志さんと吏那母に連れられて、部屋の前に立つ。


この中に吏那が居る。


鼓動が逸った。


まず宗志さんがノックをした。


「吏那。起きてるんだろう?」

「……お兄ちゃん」


吏那の声だ。


怖いほど、俺の心臓が鳴る。


「制服に着替えたか?」

「うん。だけど、やっぱり今日も休みたい」

「いつになったら行くつもりだ。
もう体は平気なんだろう。逃げ癖がつくと、しんどくなるのは吏那だぞ」

「……わかってるもん」