宗志さんの瞳が沈んだのがわかって、胃の辺りが持ち上がるような不穏な感覚がした。
「このタイミングで来たかってな」
「タイミング……」
「その口振りからして、やっぱり万威くんは知らないんだな。
吏那も椎名先輩の前では大丈夫だったと言っていた」
「大丈夫って何がですか?」
そこで宗志さんは口を一度閉ざす。
ある程度、煙が消えたと判断したのか運転席の窓を閉めた。
それはまるで今から話す重要事項を外には漏らすまいと警戒しているようにも見えた。
「──吏那は、
睡眠障害だ」
「このタイミングで来たかってな」
「タイミング……」
「その口振りからして、やっぱり万威くんは知らないんだな。
吏那も椎名先輩の前では大丈夫だったと言っていた」
「大丈夫って何がですか?」
そこで宗志さんは口を一度閉ざす。
ある程度、煙が消えたと判断したのか運転席の窓を閉めた。
それはまるで今から話す重要事項を外には漏らすまいと警戒しているようにも見えた。
「──吏那は、
睡眠障害だ」
